スイッチONだと、ギョロッと見つめてくる! 学問を用いた「ついつい省エネしたくなる」スイッチ (2/2ページ)

Jタウンネット

結ばれた「糸」(画像提供:宇都宮大学糸井川高穂助教)
結ばれた「糸」(画像提供:宇都宮大学糸井川高穂助教)

スイッチがOFFの状態では、指と指を結ぶ「赤い糸」が描かれている。なんとも微笑ましいデザインではないか。若い女性なら思わずキュンとするかもしれない。ところが......

切れた「糸」(画像提供:宇都宮大学糸井川高穂助教)
切れた「糸」(画像提供:宇都宮大学糸井川高穂助教)

スイッチをONにすると、ハサミが現れてバッサリ切ってしまう。なんとも残念な結末になってしまう。「糸」を結んだままにしたいなら、おいそれとONにしてはいけない。なるべくOFFのままで......、そう思わせてくれるデザインだ。これも認知心理学や行動経済学の理論に基づいているようだ。

「つまりエコ意識がそれほど高くない人でも、ついついスイッチをOFFにしたくなる。それが結果として省エネにつながる、というわけです」と糸井川さん。スイッチにシールを貼るだけなので、手間も費用もそれほどかからない。普及しやすいのでは、と糸井川さんは期待する。

「実はいま、栃木県内のあるキャラクターとのコラボの企画もあるんですよ。子どもが喜んでスイッチをOFFにしたくなる、環境教育にも役立つデザイン、それが実現できるといいですね」。糸井川さんのアイデアが具体的に実を結ぶ日も、近いかもしれない。

「スイッチONだと、ギョロッと見つめてくる! 学問を用いた「ついつい省エネしたくなる」スイッチ」のページです。デイリーニュースオンラインは、社会などの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る