立ち食い蕎麦マニアが最後にたどり着く絶品の駅そば / 北海道の秘境・音威子府駅にある「常盤軒(ときわけん)」 (2/4ページ)

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JR北海道宗谷本線の特急停車駅であり、いまは廃線となってしまった天北線との接続駅で栄えたこともあるこの村は、北海道の内陸の気候特有の夏と冬の寒暖の差が大きく、道北にあたるため冬場はマイナス30度にもなるほどの豪雪地帯である。

そんな音威子府村に幕末期に1人の幕府からの探検家・松浦武四郎が訪れる。

この地で松浦武四郎は「アイヌは自分の国のことをカイと呼ぶ」と教えられ、後に「蝦夷地」を「北カイ(加伊)道」と呼ぶことを提案、今の北海道という我々が呼ぶ名前はこの場所でうまれたという、まさに北海道が命名された場所、それが音威子府なのだ。

・真っ黒い蕎麦、それが音威子府(おといねっぷ)そばの流儀
そんな歴史と厳しい自然の村、音威子府にあるのが、駅そばの最高峰と言われるほどウマい、音威子府そばだ。

なぜこの駅の蕎麦が最高峰であると言えるのかと言えば、まずは、この音威子府村がそば生産北限の地であるからだ。

そんな北限のそばを、しっかりとそばの実の甘皮まで使って製麺することで、野趣あふれる、そして無骨ながらもそばの香り高い味わいを楽しめる真っ黒い蕎麦となっているのだ。

町の名物である音威子府そばの魅力は、この小さな音威子府駅の風情も相まって、体の芯から心の奥底までしみいるようなウマさなのだ。

一番のオススメの天ぷらそば。

ゆっくりとダシの効いた濃いめのツユと、シンプルな天ぷらとが、無骨ながらもどっしりと主張する黒い蕎麦としっかりと調和しており、何杯でも味わいたいと思えるほどの味わいを強く感じてしまう。

・気をつけておきたい営業時間
実はこちらのお店、冬の期間(12月から3月末)は水曜日と木曜日がお休みとなっている。

そして残念なことだが、こちらの店主の西野さんの跡継ぎはまだ見つかっていないそうだ。

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