北朝鮮美女軍団が掲げた「美男子お面」をめぐる歴史

まいじつ

北朝鮮美女軍団が掲げた「美男子お面」をめぐる歴史

2月10日、平昌五輪の女子アイスホッケー、南北合同チーム『コリア』とスイスの試合が行われた際、北朝鮮の“美女軍団”が自分たちの顔の正面にお面を掲げた。その正体が話題を呼んでいる。

김일성 가면 쓰고 응원하는 북한 응원단이라니…대한민국이 언제 김일성 세상이 된 건가요?
평창올림픽이 북한 체제와 김일성 선전장인가요? pic.twitter.com/g7koj9iJdw

— New Generation? (@ZZangaman21) February 10, 2018

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このお面のモデルになった人物は、下記のいずれかではないかと予想されている。

金日成(キム・イルソン)主席の若き日 若き日の金日成を演じたことのある俳優「カン・ドク」(1957年生まれ) 伝説的イケメン俳優李永浩(リ・ヨンホ=1961年生まれ)

「お面は目の部分には穴が空けられており、もしそれが金日成の写真なら即刻、処刑の対象になりますから金日成ではありえません。カン・ドクは、若き日の金日成主席の生き写しと言われ、撮影現場でも監督から『首領様』と呼ばれるくらい似ていたそうです。そして李永浩は、“北のヨン様”、“北のオルチャン(イケメン)”と言われるくらい女性たちの間で高い人気がある俳優です。平壌演劇映画大学を卒業後、朝鮮芸術映画撮影所で俳優として活動していました。帰還事業で北朝鮮に両親と渡った兵庫県出身の在日コリアンだといわれていますから、成分(身分)からすると美女軍団のお面の主としてはふさわしくなく、カン・ドクが正解ではないでしょうか」(在韓国脱北者)

しかし李永浩氏という線も捨てきれない。というのも李氏の出身地である兵庫県と金日成は密接な関係があるからだ。

兵庫県をめぐる金日成との縁

「『在日本朝鮮兵庫県商工会』は、朝鮮総連直属の脱税指南基地として機能し、2度も兵庫県警外事課などの捜索を受けている。当局がターゲットにしたのはパチンコマネーの裏帳簿でした。脱税で得た巨額マネーは、朝銀(当時)と朝鮮総連の資金を潤沢にしただけではなく、献金は北のノドン(準中距離弾道ミサイル=MRBM)の開発資金として化け、一部は政治献金として日本の社会党(当時)系政治家にばら撒かれています。そのきっかけを作ったのが神戸商工会なのです」(国際ジャーナリスト)

兵庫県に文東建(ムン・トンゴン)という大物商工人がいた。事業家だった文は1975年に金日成へ5000トン級の貨物船を寄贈し、その功績が讃えられて文と金日成のツーショット写真が撮影される。

「総連議長ですら金日成と一緒に写真に納まることができなかった時代のことです。総連関係者のあいだでたちまち献金ブームが起こりました。金日成もただ写真を撮るだけで、莫大な資金を手に入れられること気付いた。兵庫県が金日成と密接であるということを証明する話です」(同・ジャーナリスト)

“仮面国家”の北朝鮮らしい意味深なお面だったのだ。

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