神聖ローマ皇帝の戴冠式が行われたフランクフルト大聖堂で、ドイツの歴史に触れる (2/3ページ)

その路地を抜けると、突如として眼前に壮大な大聖堂が現れます。

ほの暗い大聖堂内部に足を踏み入れると、そこは静寂に包まれた神聖な空間。「ヴォールト」と呼ばれるアーチ式天井が、重厚な雰囲気を醸し出しています。

そこに入れ代わり立ち代わりやってくるのが、地元の人々。この大聖堂は観光スポットであると同時に、カトリック教徒が礼拝に訪れる現役の祈りの場でもあるのです。
この大聖堂で神聖ローマ帝国の戴冠式が行われていたのは、1562~1792年のこと。大聖堂は神聖ローマ帝国の歴史上最も重要な建造物のひとつであり、国家統一のシンボルとして、その価値は計り知れないものでした。
内部でひときわ存在感を放っているのは、ドイツで7番目に大きいというパイプオルガン。毎月第1土曜日には無料でパイプオルガンの生演奏を聴くことができるので、その日にフランクフルトに滞在するなら、荘厳な調べに耳を傾けてみてはいかがでしょうか。

大聖堂内部に展示されている美術品のうち特に重要なものは、左の翼廊にあるヴァン・ダイクの絵画「キリストへの哀悼」。絶命したキリストを家族や弟子たちが取り囲んでいる場面を描いた名作です。一見あまり目立たない小さな作品なので、見逃さないようご注意を。