ラーメンを無性に食いたくなる映画「ラーメン食いてぇ!」 (2/2ページ)
少女は“アウト・オブ・眼中(死語?)”なので、一応成人を祝いつつ、あと5年寝かせてヨロシク、だよね~。
キルギス・ロケも本格的で気合が入っている。片桐がかわいがっていた羊が骨折して処分される。遊牧民たちは「しばらく肉食ってなかったから、いいタイミング」とあっけらかん。片桐も「ごめんね」と言いながら食して、泣きながら「うまい!」というシーンが素晴らしい。食いもの映画にちゃんと思想を与えている。
おおげさに言えば、ラーメンのどんぶりのなかには宇宙がある。なんてね。頑固一徹の石橋蓮司のラーメン作りも丁寧な描写で、なるほど納得。見終わると無性にラーメンが食いたくなるのは“いい映画”の証拠だ。