乾燥海苔のルーツは紙にあり。「冷やかし」の語源にもなった浅草紙とは? (1/2ページ)

Japaaan

乾燥海苔のルーツは紙にあり。「冷やかし」の語源にもなった浅草紙とは?

今も昔も大事な生活必需品の紙。鼻をかむ、字を書く、お手洗いに使うなど、欠かせないアイテムですね。江戸時代には古紙の再生が盛んになり、京の「西洞院紙」、大坂の「湊紙」などと並び、江戸では「浅草紙」が有名になりました。ちなみに、塵(ごみ)になるものを紙にすることから、別名塵紙(ちりがみ)とも呼ばれました。

この浅草紙、「冷やかし」という言葉の語源でもあり、おにぎり・手巻き寿司でお馴染みの四角い海苔、板海苔(乾燥海苔)の原型にもなったんです。

吉原での暇つぶしが「冷やかし」に

そもそも「冷やかす」とは、煮た紙を冷ましたり、水槽に古紙を入れて水を含ませ軟らかくする工程のこと。その紙が軟らかくなるのに二、三時間はかかったといい、その間、職人は紙を漉くことができないので暇になっちゃうんですね。

その間何をしたかというと、浅草から近い吉原へ。しかし、仕事中ですし遊女を買う時間はありません。職人がしょっちゅう遊べる金銭的余裕もないことでしょう。そこで、格子越しに遊女の顔を眺めたり、話しかけたりして楽しみ、そのまま帰ってしまうというわけです。

この、買う気も無いのに吉原をぶらぶらする行為から「ひやかす」という言葉が生まれたと言われています。

「あら、あの男また来たよ」
「あの人は金にならないよ。紙を冷やかしてる間に来てるだけなんだから」なんて遊女の声が、聞こえてきそうです。

ひやかし鯰『江戸大地震之絵図』より

浅草紙が乾海苔の原型に

江戸前の名産品の一つ「浅草海苔」。徳川家康が江戸入りした頃は浅草寺門前で採れたものを売っていましたが、埋め立てなどで浅草で採れなくなってからは、品川・大森界隈で養殖したものを浅草に運ぶようになりました。

「乾燥海苔のルーツは紙にあり。「冷やかし」の語源にもなった浅草紙とは?」のページです。デイリーニュースオンラインは、浅草紙日本語・日本文学江戸時代語源カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る