ニッポンの「超大作映画」秘史が全部わかる!<直撃3・江口ナオ「マークスの山」「スパイ・ゾルゲ」> (2/2ページ)

アサ芸プラス

 そんな「マークスの山」から9年後、江口が大人のオンナの色気を存分に見せつけたのが「スパイ・ゾルゲ」(03年、東宝)。監督は女性を撮らせたら天下一品の巨匠・篠田正浩である。

「外国人相手の娼婦役だったんです。その当時の時代背景もあって、しゃべり口調をゆっくりとするよう、監督から指示をいただいたのを覚えています。それと娼婦だけに『女性のエロスが大切だ』とも」

 実在したスパイ、リヒャルト・ゾルゲ役を演じたイアン・グレンを相手に、江口の熱演は戦中にふさわしく、昭和モダンの巻き髪とつややかな着物姿での登場から始まる。祖国を裏切るスパイとして葛藤し、涙を流すゾルゲ。そこへ彼女は「どうして泣いてるの?」と諭すように話しかける。

 スルッと脱いだ着物の下は全裸で、Gカップと形のいいお尻がカメラに映り込む。そして、口づけとともに「これからイイ女と寝るというのに‥‥」と言いながら、ベッドに倒れ込むのであった。

「『マークスの山』は、ただ必死でしたけど、さすがに年月を経て、色気を意識した演技を心がけるようになりましたね」

 今がまさに女盛りの江口。今一度、その肢体をスクリーンで観たいと思うファンは多いだろう。

「ニッポンの「超大作映画」秘史が全部わかる!<直撃3・江口ナオ「マークスの山」「スパイ・ゾルゲ」>」のページです。デイリーニュースオンラインは、週刊アサヒ芸能 2018年 3/8号江口ナオマークスの山スパイ・ゾルゲバストエンタメなどの最新ニュースを毎日配信しています。
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