映画刀剣乱舞、盤石の布陣に刀剣女子歓喜 (2/2ページ)

日刊大衆

その演技をスクリーンで見られることにまずファンからの喜びの声も大きかった。

 また、6月に行われる4作目(再演・特別公演を除く)まで、毎公演出演を果たしている主人公的立ち位置のキャラクター「山姥切国広」役に、さまざまな2.5次元舞台で人気キャラクターを演じる荒牧慶彦(28)、「薬研藤四郎」役の北村諒(27)、「へし切長谷部」役の和田雅成(26)、「不動行光」役の椎名鯛造(31)が続投。そして今回、「鶯丸」役として刀剣乱舞作品に初参加の廣瀬智紀(30)を迎える。彼も舞台を主としたキャリアが長く、舞台好き女子の間では安定の人気を誇っている。この人気若手俳優だらけのキャスティングからも、ただ事ではない担当者の本気度合いがうかがえる。

 監督は、映画館で作品上映前に流れる「NO MORE 映画泥棒」を作成した耶雲哉治氏(41)、脚本は「侍戦隊シンケンジャー」「仮面ライダーアマゾンズ」など特撮作品を多く手がける小林靖子氏(52)が担当する。舞台とは違う設定の、「新しい“本丸”での、全く新しい物語。」。今までにない刀剣乱舞の世界が見えるのではと期待の声が上がっている。

 そのことを表すかのように、実写化にともない新たに開設された映画刀剣乱舞のツイッターアカウントは、発表から24時間あまりでフォロワー数が5万を超えた。

 筆者がこの発表に際し何より喜ばしく思うのは、今や「日本一チケットが取れない2.5次元舞台」とも言われている舞台版の刀剣乱舞とは違い、映画ではほぼ確実に鑑賞ができる点だ。舞台版の刀剣乱舞はとにかくチケットが当たらない。推しの舞台は全通(註:全公演観劇すること)や、そうでなくても数回は観たいものだが、一般販売はもとより、各種先行抽選もとにかくチケットがとれない。違法ではあるが、転売サイトで公演チケットに、定価のおよそ10倍である10万円以上の値がついたこともあった。今まで2.5次元作品や若手俳優が気にはなるものの、舞台への観劇はハードルが高く敬遠されていた新規層にとっても、今回の映画化は作品をますます身近なものとするだろう。

 唯一の不安といえば、小林の脚本はどの作品もとにかくクオリティが高く面白いと太鼓判を押されてはいるものの、重要人物が劇中で死亡したり、登場人物に大きな絶望が降りかかるといった内容が多いことである。

 推しが刀剣破壊(註:作品における死のようなもの)してしまわないかだけが心配だ。

(オタク文化コラムニスト/椿みつこ)

※画像は映画『刀剣乱舞』公式サイトより

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