モー娘。に入れなくても今が楽しい。ゆりやんレトリィバァ27歳のリアル (2/4ページ)
だけど同年代の私には気を許したのか、こんな愚痴だって吐いてくれた。
ほかにも、「今日は深夜2時まで働いて、明日の朝9時からプールで泳ぐ仕事。ワキ毛もスネ毛も剃ってないのに」とか「この前、夜の街で酔っ払いのおじさんたちに絡まれてつらかった」という話までしてくれた。まるで気心の知れた女友だちのように。
暮らしの変化は「同世代の女性が当たり前にやっていることをやる」
「THE W」で女性芸人のトップに君臨したあとの、ゆりやんさん自身の変化について聞いてみた。仕事もファンも激増しただろうし、自信に満ちあふれているにちがいない(もし私だったらめちゃくちゃ天狗になる)。しかし彼女の言葉はやっぱり謙虚だった。
「大阪でひとりで暮らしながら、毎朝起きて東京行って泊まって大阪帰っての繰り返し。ありがたいことですよねぇ。街でファンの子たちに声をかけてもらうのもいまだに実感ないんですけど、地元の奈良に帰ったとき、昔から顔なじみのご近所さんにも握手を求められたりして。『え~そんなうれしいけど、普通の子やで~』って思っちゃいます(笑)」
さらに話を掘り下げてみると、暮らしぶりにも変化が表れたらしい。
「前まではベッドだけで生活していたようなものでした。ベッドの上に食べ物とテレビのリモコン置いて、転がってトイレ行って~とか(笑)。でも最近は引っ越したのもあって、そういう生活やめようと思って。ベランダに観葉植物を置いてみたり、自炊してみたり。同世代の女性たちが当たり前にやっていることを、私もやってみたくなったんです」
仕事がうまくいくことで、私生活も充実してきたゆりやんさん。その暮らしは意外にも私たちと似通ったものだった。それでもやっぱり「プライベートよりも仕事のほうが楽しいですね」なんて言うから驚きだ。次こそ手に入れたいR-1グランプリ優勝と、単独ライブ。お笑いの仕事では、この2つの軸を大切にしていきたいと語る。
「まわりには『もうTHE Wで優勝したんやからR-1はいいやん』と言われることもあります。でも芸人としてネタを極めたいので、次こそ絶対にR-1で優勝したいですね。