俺たちがシビれた「刑事ドラマ」50年の勲章<徹底討論>最強の「女デカ」は? (2/2ページ)

アサ芸プラス

藤木 僕がいちばん好きなのは「大激闘マッドポリス’80」(80年、日テレ系)の堀川まゆみです。存在そのものがエロかった! 渡瀬恒彦や梅宮辰夫、志賀勝らコワモテ俳優の中に堀川がいると、絶対に“ナニか”があると思うじゃないですか。ある時、悪役に縛られて、ドキドキしながら見守っていると、それ以上はナニもなく。「次週こそ!」と期待が高まるも、結局、全編通してパンチラもしなかったけど。そうやって期待をさせるのが彼女の魅力でした。

杉作 僕も堀川、よかったです。マツダのスポーツカー・RX-7をテクニカルに乗り回して銃を撃つなんて、日本の刑事ドラマの女性では珍しいタイプ。その頃からですね、女刑事の業務がお茶くみや、交通取締りだけなのがナンセンスになってきたのは。

藤木 「あぶない刑事」(86~87年、日テレ系)の頃になると、男と同等に主張して活躍する。パンチラキックも、無意味に犯人に縛られることもなくなりました。

秋本 「あぶ刑事」の浅野温子は舘ひろしと柴田恭兵の間で茶々を入れたり、新人刑事の仲村トオルをからかったり、事件に関わって足手まといになったり、コミカルで元気に魅力的に動くムードメーカーでした。

藤木 それまでの“男性視聴者サービスの起用”とは一線を画しますよね。

秋本 そうですね。以降、女刑事が主役のドラマも主流になり、2時間ドラマにはけっこういいのがありますよ。特に「お礼は見てのお帰り ナニワのべっぴん刑事」(97~99年、フジ系)の鈴木京香はかっこいいです。男勝りにバリバリの大阪弁を張り上げて、ミニスカ姿で脚を蹴り上げる。魅力的ですね。

 最近のオススメは「刑事夫婦」(14~17年、TBS系)の鈴木砂羽。威勢がよい姉さん女房というキャラがドンピシャ。石黒賢演じる夫の尻を叩くのを見て、僕も叩かれたい、なんて(笑)。

杉作 そうそう、刑事以外にも見どころがあって、例えば主人公の妹役。女刑事のようなハードさを要求されない分、ただただかわいらしい。「大都会」(76年、日テレ系)では仁科亜季子が、「西部警察」(79~82年、テレ朝系)では古手川祐子が、むさくるしい男社会の華となる。渡哲也演じる兄貴の下着を交換するため警察署にやってきたり、毎回、楽しませてくれるんですよ!

── では「最強の女デカ」ですが、アサ芸的には堀川まゆみの色香ということで。

一同 異議なし!

「俺たちがシビれた「刑事ドラマ」50年の勲章<徹底討論>最強の「女デカ」は?」のページです。デイリーニュースオンラインは、週刊アサヒ芸能 2018年 3/22号堀川まゆみ夏木マリ志穂美悦子浅野温子エンタメなどの最新ニュースを毎日配信しています。
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