世界遺産の修道院からはじまった東スイスの中心都市、ザンクト・ガレンを歩く (2/3ページ)

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優雅かつ重厚な天井のフレスコ画、その細やかさに目を見張るツタのような装飾、精巧な彫刻で彩られた豪華な聖歌隊席・・・

これらが一体となった空間の美しさと荘厳さは格別。装飾性の高いバロック様式の教会のなかでも、内陣の祭壇がこれほど細やかな装飾で覆われているものはそう多くはありません。

修道院の周辺には、古き良き趣が残る旧市街が広がっています。

ザンクト・ガレンは古くから繊維産業が発展してきた街としても有名。8世紀にはすでに麻・亜麻織物産業が始まり、遠隔地貿易が始まった12世紀初頭に街の発展を支える本格的な産業として花開きました。

スイスとドイツの国境をなすボーデン湖にも近いザンクト・ガレンは運送ルートにも恵まれていたため、17世紀から19世紀にかけては各地から貿易商が集まり、街は大いに賑わっていたのです。

旧市街を歩けば、豪華な装飾が施された出窓をもつ家が多いことに気付くでしょう。建物の外に張り出した出窓は「ベイ・バルコニー」と呼ばれ、ザンクト・ガレンの街には今も111のベイ・バルコニーが残っているといいます。

こうした出窓を設けることができたのは、豊かなザンクト・ガレン商人のなかでも特に裕福だった人々。

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