玉木正之のスポーツ内憂内患「大坂なおみが伝えるネット・スポーツの醍醐味」 (2/2ページ)

アサ芸プラス

何しろ、相手選手の予測する場所とは反対の場所ばかりへと、ボールを打ち込み合うのだ。

 しかも、テニスもバドミントンも卓球も、試合前のウォーミングアップは相手選手と打ち合う。相手の打ち返しやすいボールを(楽しそうに?)打ち合い続ける。それが一転試合となると、相手の一番嫌がる場所へ、一番打ち返し難い場所へと打ち込み続けるのだ。

 だからネット・スポーツの試合後の選手たちは、ネットを挟んで軽く握手するだけ。ほとんど目も合わさず、負けた選手は、こんな嫌な奴の顔は二度と見たくない、とでも言いたげな表情をしている。

 ボクシングやラグビーなど、相手と激しく接触するコンタクト・スポーツは、それとまったく逆。試合前は相手を激しく睨みつけ、ぶちのめしてやると言いたげな表情だが、試合後はノーサイド。顔面から血を流しながら相手と抱き合い、相手を讃え、ラグビーなどでは汗にまみれたユニフォームを交換したりもする。

 仲の悪かった相手とスポーツを通して仲良くなるのがボクシングなどのコンタクト・スポーツなら、仲良くボールを打ち合っていた二人の仲が悪くなってしまうのがテニスなどのネット・スポーツ‥‥というのは言いすぎだろうが、そんな目で見てみると、スポーツも、より興味深く楽しめますよ。

玉木正之

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