秋津壽男“どっち?”の健康学「『炭酸水』ダイエットは体に悪影響はないか。空腹感を上手に紛らわすのがダイエットのコツ」 (2/2ページ)

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 同じく、運動後に飲まれるスポーツドリンクも、ペットボトル1本(500ミリリットル)当たり30グラムの糖分が含まれており、角砂糖に換算すると6個分に相当します。スポーツで消費しすぎたカロリーを補うものとして、運動後であれば多少は問題ありませんが、糖分が多く含まれているので、ダイエット中には適さない飲料です。

 ダイエットでは食べ物だけでなく飲み物にも注意すべきです。最も体にいいのが、水を数回に分けてちびちびと飲む。これに限ります。1日に飲む量は個人差がありますが、1~2リットルを目安にしてください。

 私がいちばんオススメしたいのは白湯です。白湯とは沸騰させたお湯を50℃程度まで冷ましたお湯のこと。朝起きて最初に白湯を飲むと、内臓が温められて新陳代謝が活発になります。白湯は便秘の解消にもなるので、排便を促進するなど、ダイエットに一石二鳥の効果があります。もう一つ、糖分が含まれていないピュアココアも、食物繊維やミネラルが豊富に含まれており、白湯同様に便秘の解消も期待できます。

 また、大豆イソフラボンやサポニン、レシチンなどの成分を多く含む豆乳も、食前に飲むと空腹感を抑えてくれるなど、ダイエット効果が期待できます。しかし、炭酸水と同じく大量に飲むと、大豆アレルギーを発症したり、肌荒れなど体に悪影響を及ぼすこともあるので、1日に200~300ミリリットルを目安にしてください。

■プロフィール 秋津壽男(あきつ・としお) 1954年和歌山県生まれ。大阪大学工学部を卒業後、再び大学受験をして和歌山県立医科大学医学部に入学。卒業後、循環器内科に入局し、心臓カテーテル、ドップラー心エコーなどを学ぶ。その後、品川区戸越に秋津医院を開業。

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