やくみつるの「シネマ小言主義」 決して他人事ではない「愛なき世界」 『ラブレス』 (2/2ページ)
あの窓の一つ一つに暮らしがあって…などと呑気に想像していましたが、身も蓋もないような現実を突きつけてくる本作を見た後は、ロシアに限らず、どの国だって退屈な日常と冷めた会話があるだけと考えてしまう、とても「シビア」な映画でした。
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■『ラブレス』監督/アンドレイ・ズビャギンツェフ
出演者/マルヤーナ・スピヴァク、アレクセイ・ロズィン
配給/クロックワークス、アルバトロス・フィルム、STAR CHANNEL MOVIES
4月7日(土)新宿バルト9ほか全国ロードショー。
一流企業で働くボリスと美容院を経営するイニヤの夫婦には12歳の一人息子アレクセイがいるが、それぞれ別々のパートナーがおり、新たな生活のために離婚協議中だ。一刻も早く縁を切りたいと考えていた2人は、どちらも新生活に息子を必要としておらず、ある晩、激しい罵り合いの中で息子を押し付け合ってしまう。翌朝、学校に行ったはずの息子がそのまま行方不明になり、彼らは必死で息子を探すが…。
やくみつる:漫画家。新聞・雑誌に数多くの連載を持つ他、TV等のコメンテーターとしてもマルチに活躍。『情報ライブ ミヤネ屋」(日本テレビ系)、『みんなのニュース』(フジテレビ系)レギュラー出演中。