米海兵隊に新型スナイパーライフル『Mk13 MoD7』の配備が開始
Josaphat Orozcoさん(@josaphatorozco)がシェアした投稿 - 3月 29, 2018 at 12:54午後 PDT
米海兵隊の新型スナイパーライフル『Mk13 MoD7』を実射する様子を収めた写真がインスタグラムに投稿された。投稿したのは、フリーランスカメラマンのヨサファト・オロスコ(Josaphat Orozco)氏。3月30日付の投稿には、ナイトフォース(Nightforce)ATACRスコープを載せたMk13 MoD7の姿がある。
Table: Department of Defense Fiscal Year (FY) 2019 Budget Estimates
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海兵隊向けMk13については、今年2月に海軍省が発出した「2019会計年度の予算見積もり書」の中に記載がある。それによると2018会計年度では、インディアナ州の海軍海上戦闘センター・クレーン(NSWC-CD: Naval Surface Warfare Center Crane Division)を契約元とし、単価12,000ドル(=約127万円)×356挺、総額約427万ドル(=約4億5,000万円)の予算と共に「2018年5月にその第一陣がデリバリー予定」であること示されていた。
Photo: MK13 MOD 7 Sniper Rifle / 2015 SOF Industry Conference
Table: Weapons Portfolio Overview / NDIA Armament Systems Forum
大手軍事情報サイト「マリンコータイムズ」は、「海兵隊スナイパーは間も無く、Mk13 MoD7を持ち運ぶことになるだろう」とする海兵隊広報官のコメントを掲載している。
海兵隊のスナイパーライフルと言えば、ベトナム戦争時代に採用となった「M40」シリーズだが、同ライフルは現在までに幾度もの改修を経て、最新の「M40A6」が2016年春に配備されている。しかしながら、目下の主戦場である中東地域をみてみると、射程の長い敵火力(重機関銃)に包囲されることが幾度となくあり、その度に劣勢を強いられることがあった。
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Mk13 MoD7では、「.300ウィンチェスター・マグナム弾」を採用したことにより、1,300ヤード(=約1,200メートル)ほどの射程を持つとみられ、これまで1,000ヤード(=約900メートル)ほどであったM40を超える射程を確保する。伝統を墨守することで知られる海兵隊に新たな装備が加わることについて、現場のスナイパーたちからも歓迎の声が挙がっているようだ。