人の思考を解読してリアルタイムで文字に変換する「心を読むマシーン」が開発される(米研究) (2/3ページ)
その性能と応用の可能性を鑑みると、私たちが提案する会話補助デバイスのプラットフォームとしてきちんと機能するだろうことに自信を持っています」
・悪用されると思考が勝手に暴露されてしまう懸念
こうした装置に関しては、思考が勝手に暴露されてしまうのではないかという懸念もある。
人工知能をはじめとする最新テクノロジーは、使い方次第で毒にもなるし薬にもなる。人々に人道的な恩恵を与える一方で、思わぬ弊害をもたらすこともある。
読心テクノロジーは言葉が話せなかったりする人々に再びコミュニケーション能力を取り戻してくれる一方で、自分の思想が暴露されてしまうという危険性がある。
例えば数年後、思考を読みそれを文字化するスマートフォンが登場したとする。その情報は漏洩する可能性はないのか?どこに保存され、誰がアクセスできるのか?
世の中には、プライバシーポリシーをほとんど読まないユーザーがいることを承知で、アプリを開発する者たちがいる。
プライバシーの保護を訴える人たちは、数多くの電子デバイスが強力な監視ツールとなんら変わらない部分があるのだと、警鐘を鳴らし続けてきた。
ジョージ・オーウェルの古典的ディストピア小説『1984年』では、監視国家の脅威を描いている。主人公のウィンストン・スミスは物語の中で、唯一のプライバシーは心の中にしかないのだということを悟る。
「数立法センチの頭蓋骨の中を除けば、自分のものなどというものは皆無だ」
これはフィクションだが、現実世界では思考すら自分のものでないのかもしれない。