狼に育てられた男、人間としての暮らしに失望している(スペイン) (2/4ページ)

カラパイア

ある時などは、狼たちの許に帰ろうとさえした。しかし以前とは変わってしまい、狼たちに兄弟として受け入れられることはなかった。

 「すぐそこにいるのは分かる。息遣いも聞こえる。それで鳥肌が立つ…でも姿は見せちゃくれない」と最近パントーヤはエルパイース紙で語っている。

 「狼がいて、呼びかけるとちゃんと返してくれるんだ。でも近寄ってはこなかった。私から人間の臭いがして、コロンもつけていたせいだな」

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・一番幸せな記憶は狼たちと暮らしたこと

 パントーヤは彼の最後の幸せな記憶は狼たちとの暮らしでのことだったと話す。そこにいたメス狼は彼の人生で初めて母親としての愛情を示してくれた。また子狼たちも彼を兄弟として受け入れてくれた。

 彼に自然の中で生きる方法を教え、食べられる木の実やキノコあるいは毒入りのものを示してくれた。彼はコウモリや蛇が潜む洞窟の中で眠り、大地を裸足のまま全力で駆け回った頃を覚えている。

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 「走れないのは雪で痛くなってしまう時だけだ。足には大きなタコができて、岩を蹴るのなんてボールを蹴るようなものだった」


・人間としての暮らしに失望

 そんな幸せな時間は53年前に終わり、それからは失意の人生となった。彼は人間に騙されたり虐待されたりしたこと、介護や建設の仕事で上司に利用されたことを語る。

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