長澤まさみでもダメ!「月9凋落」数字が示すフジテレビ離れ

まいじつ

長澤まさみでもダメ!「月9凋落」数字が示すフジテレビ離れ

長澤まさみ主演の“月9”ドラマ『コンフィデンスマンJP』(フジテレビ系)の第1話が4月9日に放送され、初回の平均視聴率は9.4%(ビデオリサーチ調べ=関東地区)だった。

このドラマは、長澤の演じる“ダー子”、東出昌大演じる“ボクちゃん”、小日向文世演じる“リチャード”の3人が、信用詐欺師(コンフィデンスマン)となり、悪徳業者から大金を騙し取るというストーリーで、1話完結型のコメディー作品だ。人気になったドラマ『リーガルハイ』(フジテレビ系)の古沢良太氏が脚本を手掛け、毎回“騙され役”として豪華なゲスト出演者が用意されるということで、放送前から期待が高かった。第1話では、月9が15年ぶりの江口洋介が出演している。

インターネット上では高評価と低評価が入り乱れている。

《長澤まさみの狂いっぷりが見ていて気持ちいい!》
《設定が現実味ないし、濃すぎる》
《オチがなくてもただただ楽しめるドラマ》
《セリフ棒読みの東出が下手すぎてつらい》
《頭使わないし、月曜に見るのにはちょうどいい》
《質の悪いドタバタコメディー》

感想の投稿はほかに、いい意味でも悪い意味でも“月9っぽくない”ところに注目したものが多いようだ。

「視聴者の“フジテレビ離れ”が著しいのはご存じの通り。『振り向けばテレビ東京』といわれていた昨年より視聴率は悪化していて、いまや『振り向けばMX(TOKYO MX)』とも揶揄される始末です。長寿番組だった『みなさんのおかげでした』や『めちゃイケ』を終わらせたように、看板の“月9”もこのままではいけないと、路線変更を模索しているのでしょう」(テレビ雑誌編集者)

最近の月9ドラマの全話平均視聴率を振り返ると、芳根京子主演『海月姫』が6.1%、篠原涼子主演『民衆の敵』が6.7%、続編として固定ファンがいた山下智久の主演『コード・ブルー』こそ14.8%だったものの、『嵐』の相葉雅紀主演『貴族探偵』が8.6%、西内まりや主演『突然ですが、明日結婚します』が6.7%と、最高視聴率ですらふた桁に届かないものがほとんどだ。

では、コンフィデンスマンJPの初回平均視聴率9.4%という数字は、路線変更に成功した結果なのだろうか。

注目すべきは第2回の視聴率

「出演者のファンならともかく、ドラマ好きは初回をとりあえず見て、以降も見るかはそれから判断する傾向が強い。仮に第2話で数字が落ちていたら、相当数が見限ったということです。もう最終話までふた桁視聴率に届くことはないでしょう」(同・編集者)

あらためて見ると、前出の『海月姫』は第1話8.6%で始まり最終話では5.8%。『民衆の敵』にいたっては、第1話9.0%で始まり最終話では4.6%と、半分以下まで視聴率を落としている。9.4%という数字が全く喜べるものではないことは明らかだ。

次の7~9月期では、若い女性からの絶大な人気を誇る山崎賢人の主演が決定したと一部で報道されたが、これにも暗雲が立ち込めているという。

「月9は数字が取れないとハッキリしたため、主演のオファーが来ても断る芸能事務所が続出しています。前途有望な若手を、わざわざコケさせる必要はないという判断です。7月期も別の中堅俳優に代わるとの噂です」(芸能事務所関係者)

かつては、木村拓哉、江口洋介、織田裕二、福山雅治、竹野内豊などを送り出し、スター俳優の登竜門だった月9ドラマ。それがいまや敬遠されるようになってしまった。コンフィデンスマンJPが栄光を取り戻す足がかりとなるかどうか、第2話の視聴率に注目が集まる。

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