「最強のベーシックインカム AIとロボットが働く時代のおカネのシステム」(発行:SIBAA BOOKS)、2018年4月30日に全国書店にて発売 (2/3ページ)
経済の仕組みを理解することで、社会の在り方にも意識が広がり、「ベーシックインカム」は年金や社会保障の代りではなく、れっきとした経済システムであることがわかる。
■おカネに縛られない自由な社会へ
今までの社会は、「食べるためには働かなければいけない社会」で、誰もそれに疑問を持っていなかった。「働かざるもの食うべからず」と洗脳されてきた私たちは、働いても働いても生活が楽にならないのは、自分に学歴や能力がないからだと信じ、疲弊しきっている。しかし一方では、労働しなくても良い、一握りの超富裕層が富を独占している。この超格差社会がいかに異常か、人々はそろそろ気づきはじめている。
生活が豊かにならないのは自己責任ではなく、社会の仕組みが問題なのだ、と。
テクノロジーの進化によって、人類は無味乾燥な労働から解放され、もっと自由になれる。ロボットによって自動生産された財の量に応じて、おカネ(所得)を受けることが常識となる。生産に応じて分配される社会だ。
それは、自然の恵みを分配して生きてきた人類の自然な姿なのだ。
著者は、まずは月1万円からの少額ベーシックインカムを推奨している。長期的な計画に基づき、支給額を毎年1万円程度増やし、10年かけて1人10万円支給にすれば、社会に混乱をもたらさないとしている。
ベーシックインカムは世の中をひっくり返すものではなく、皆が幸せになるための経済システムなのだ。本書は、経済を中心に書かれているが、読後は気持ちが明るくなり、皆が自由に働き、自由に生きている世の中が見えてくる。
どの年代の人でも無理なく読めて、「おカネに縛られない自由な人生」が具体的にイメージできる本でもある。