“痩せすぎ”は危険がいっぱい 健康長寿に導く体重管理 (3/3ページ)
日本では戦後から生活環境が欧米化され寿命は延びたが、生活習慣病患者は増えた。
厚生労働省が実施した2016年の国民健康・栄養調査によると、「糖尿病が強く疑われる者」が1000万人の大台を超えた。これは、日本で“普通”に生活しているだけで糖尿病になりやすい環境にいるということを意味する。
「とくに2型糖尿病は、肥満と遺伝によって発症すると考えられている。食べ物がいつでも手に入り、激しい運動が不要な生活環境は今の日本に住んでいれば誰でも同じ環境のように見えます。しかし糖尿病は、それにプラスしてインスリンを分泌する能力がもともと弱い体質を持っている人が、過食・運動不足に加え、肥満やストレスなどがきっかけとなり発症する可能性を高くしているのです」(専門医)
都内で医療総合クリニックを営む久富茂樹院長は、こう言う。
「糖尿病にならないための対策は2つ考えられます。1つは適正体重を維持すること。そして2つ目は、自分の体質を知って生活に合わせた対策を考えることです。それには、やはり体重や血圧を自分で管理すること。どんなときに増減・上下しやすいかを把握できれば、しめたものです。肥満、つまり脂肪過剰にあるということは、これ以上栄養を取り込む必要がない。“それ以上はいらない”というサインを脂肪細胞が出して、インスリンの効きを弱め、栄養を取り込まないようにしているのです。高血糖が身体を傷つけるのを阻止するためには、体重、とくに内臓脂肪の管理が不可欠になってきます」
健康な体づくりの肝は体重管理からだ。