本好きリビドー(199) (2/2ページ)
40年にわたって隣家の女性につきまとい、85歳でようやく御用になった老人は、なんと電マでストーカー相手にいたずらしようとして捕まった。
職場の派遣社員の女性に一方的に思いを寄せたあげく、フラれて彼女の靴に猛毒を塗った男。被害者は両足の指数本を手術で切断するという重傷だった。
犯人の職業もさまざまだ。小学校教師、僧侶、エリート大学院生ら、周囲から見たら「まさかこの人が…」というお堅い人もいる。外見は真面目なのに、ひと皮むけば倒錯した性癖の持ち主だったワケで、まさに“人は見かけによらぬもの”ということだろう。
さらに昨今のニュース等で話題となっている「AV出演強要事件」も。女性にはAVの撮影と気付かせずに出演契約書にサインさせ、現場で拒まれたら契約を盾に無理やり撮影を敢行する。いったん発売されたDVDは、もう回収する術もない…。そんなリアルな事件の経過が恐ろしい。
一連の事件が決して対岸の火事ではなく、我々の日常のすぐ隣に潜んでいることも感じさせ、勉強になる。本誌好評連載『男と女の性犯罪調書』の文庫本化。
(小林明/編集プロダクション『ディラナダチ』代表)