ハメられた佐川前国税庁長官の退職金「忖度損」と籠池被告「獄中生活」 (2/3ページ)

週刊実話

満期まで残すところ4カ月だった。麻生財務相は森友文書改ざんの責任をすべて佐川氏に押し付けていますからね。退職金にどう“忖度”されるのか見物ですよ」(経済ジャーナリスト)

 麻生財務相は昨年2月以降に森友学園との国有地取引関連で14件の書き換えがあったことを認め、その最終責任者は前述したように佐川氏としている。
 「佐川氏はすでに市民団体などから証拠隠滅罪で東京地検に告発されている。大阪地検は佐川氏を虚偽公文書作成、もしくは公文書偽造・変造の疑いで調べる方針です」(司法関係者)

 一方、昨年7月31日に国から補助金を騙し取ったとして詐欺容疑で大阪地検特捜部に逮捕された籠池泰典被告と妻の諄子被告は、いまだに“獄中生活”を強いられている。
 「籠池夫妻は勾留から8カ月以上経った現在も大阪拘置所に収容されたままです。酷い話です」

 大阪拘置所の収容人数は約2500人。東京拘置所に次ぐ規模で、未決拘禁者、通称「未決」と呼ばれる刑事被告人の他、比較的軽い刑の受刑者、死刑囚などが収容されているという。
 「籠池被告が収容されている独居房に入るのは暴力団組員か神経疾患患者、もしくは死刑囚です。まだ裁判も始まっていないのに、籠池被告はすでに極悪人扱い。拘置所にはエアコンは基本的にありませんから、夏は蒸し風呂状態、冬は極寒…65歳と高齢の籠池被告にとっては、とてもつらい“獄中生活”だと思いますよ」(在阪報道記者)

 佐川氏の証人喚問が行われる4日前の3月23日には、野党議員らが籠池被告と接見している。「顔色もよく元気そうだった」というが、籠池夫婦は逮捕されてからというもの、接見禁止が続いており手紙のやり取りも弁護士を通じてでしかできない。保釈申請も却下されているという。
 「却下の理由として証拠隠滅のおそれが挙げられますが、大阪地検は散々家宅捜索しています。有罪にもっていける証拠固めが整ったから起訴したわけです。証拠隠滅の対象になるものは残っていないはずですよ。あるとしたら逃亡ですが、これほど有名人になったのだから、それは非現実的です。

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