玉木正之のスポーツ内憂内患「『日本体育協会』名称変更の意義とは?」 (2/2ページ)

アサ芸プラス

 実はスポーツという概念は、体育(身体教育=フィジカル・エデュケーション)だけでなく、知育(スポーツの歴史や、人間の文化としてのスポーツなどを考察すること)も、徳育(スポーツマンシップから相手をリスペクトする考えを学ぶ)も含んでいる。

 そんなスポーツを「体育」だけで語るのは誤りで、「体育」という言葉は徐々に「スポーツ」という言葉に置き換えていこうという動きが始まったのだ。

 その先頭を切って、「日本体育協会」が「日本スポーツ協会Japan Sport Association」に名称が変わったというわけだ。

 スポーツ基本法には、あと二つ──「国民体育大会(英語表記はNational SportsFestival)」と、「体育の日(同:Health and Sportsday)」が残されているが、これも早晩「国民スポーツ大会」「スポーツの日」と改められるはずだ。

 これまでの日本のスポーツ界やスポーツ教育では、「スポーツ=体育」という考えが主流で、学校の体育の授業で、体育の先生に、「サッカーって、どういう意味ですか?」などと質問したら「つべこべ言わずに、グラウンドを3周走れ!」などと言われたものだ。

 たしかに体育も重要で、子供たちの体育の授業(身体を鍛えること)は大切だ。が、今後はスポーツには知育も徳育も含まれることが常識となり、「サッカー」という言葉は「アソシエーション」の略だと、誰もが(体育の先生も)認識するようになってほしいものだ。

玉木正之

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