サンスポ水戸正晴の「絶対万券」論「ヴェロニカグレースの末脚が炸裂」 (1/2ページ)

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サンスポ水戸正晴の「絶対万券」論「ヴェロニカグレースの末脚が炸裂」

 皐月賞が終わり、今週は高松宮記念から4戦続いてきたGI戦がとぎれる谷間。東京ではオークスのトライアルレース、サンスポ賞フローラステークスがメインとして行われる。

 フルゲート(18頭)になることが多く、馬券のポイントもそこにある。というのも、スタート地点が2コーナーのポケット。スタート後、加速がつくところで急に折れる最初のコーナー(2コーナー)があることから、多頭数になるほど外枠の馬はスムーズに曲がれなかった馬の影響を受け、ハジかれたり膨れたりと、不利を被りやすいのだ。

 このへんは中山のマイル戦と同じく、真ん中より内めの枠を引いた馬が断然有利。7枠、8枠の馬が連対することは少なく、まして外枠同士で決まることはマレにしかない。よって、力が抜けていると見なされた馬ならともかく、そうでない人気、有力馬が外枠を引いた場合は、疑ってかかるべきだろう。

 03年に馬単が導入されて以降、これまでの15年間、1、2番人気馬のワンツーが4回ある反面、馬単で万馬券になったのは5回(馬連では3回)もある。この間、1番人気馬が5勝(2着2回)、2番人気馬は3勝(2着3回)。人気サイドでは決まりづらい重賞と言っていいだろう。

 では、今回の顔ぶれを見てみよう。既成勢力がいないためか、大きく抜けた馬が見当たらない。

 サトノワルキューレ、サラキア、デュッセルドルフ、ノームコア、レッドベルローズ、そしてレーツェルといったところが有力候補としてあげられるが、いずれの馬もウイークポイントを抱えており、全幅の信頼は寄せきれない。少なくともこれらの人気どころが運悪く外枠に入ってしまったなら、割り引く必要があるだろう。

 というような不確定要素があるだけに、現段階では強く推奨できる馬はいない。それでも真ん中より内め、好枠を引き当てることを条件にイチオシしたいのは、ヴェロニカグレースである。

 まだ1勝馬だけに抽選対象になる可能性は大きいが、しかしこの馬の能力は、前述した有力どころに伍しても見劣ることは断じてない。むしろ素質は、こちらが上と言っていいかもしれない。

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