お母さんの背中が好き好き赤ちゃんウォンバット。転げ落ちてもまた乗りなおすド根性ウォンバットだった。
image credit:Anja Boot
コアラ、オポッサム、猿にクマなど、子どもを背に乗せている動物の姿はおなじみだが、まさかこの動物が!と専門家たちを驚かせているのは、われらのアイドルウォンバットだ。
オーストラリア・タスマニア州にあるクレイドル山=セント・クレア湖国立公園で、珍しいウォンバットの行動が目撃された。
なんと母親の背中の上にウォンバットの子どもが乗っかっているのだ。コロンと丸い体なもんだから何度も落ちる。それでもめげずに何度も母の背に乗りなおしているのだ。
・赤ちゃんウォンバットがお母さんウォンバットの背中に!?
約2週間前、アンジャ・ブートさんが娘のルビーちゃん(11歳)と友だち数人を連れてハイキングに出掛けたときのこと。
ルビーちゃんが「ママ、見て!ウォンバットの上にウォンバットがいるよ!」と叫んだ。
何それ意味不明なんだけど・・・と思いつつ見ると、なんと確かにウォンバットの上にウォンバットがいたのだ。
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その珍しい光景は、アンジャさんたちから約10m離れた場所で繰り広げられていた。赤ちゃんウォンバットはなんとかバランスをとろうと頑張っているみたいだった。
アンジャさんと子どもたちは安全な距離を確保した上で、草むらの陰からしばらくウォンバット親子を眺め、何枚かの写真を撮影した。
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・何があっても背中の上にいたいんやからぁ~!
アンジャさんによると、お母さんウォンバットが歩いても赤ちゃんウォンバットはなんとか背中にいようと必死だったそうだ。
お母さんウォンバットは慣れた感じであまり気にしていない風だったが、それは心配する必要がなかったからかもしれないとのこと。
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しかしお母さんウォンバットが小さな水路を飛び越えようとしたとき、ついに赤ちゃんウォンバットは背中から振り落とされてしまった。
自力で水の中からはい上がった赤ちゃんウォンバットは、またお母さんウォンバットの背中によじ登ったという。
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・ウォンバット専門家も驚きの光景だった
ボノロン・ワイルドライフ自然保護区の管理者でウォンバット専門家のグレッグ・アイアンさんは、
赤ちゃんウォンバットのこんな行動、とても珍しい!写真に撮っておいてくれてよかったよ!と喜びの声をあげる。
グレッグさんの話では、ウォンバットの赤ちゃんはとても遊び好きで、いたずら感覚で母親の背中に飛び乗ることはよくあるらしい。
でもアンジャさんらが目撃した赤ちゃんウォンバットのように、お母さんウォンバットが歩こうがとびはねようが背中にしがみついているのは一般的な行動ではないのだとか。
・かわいらしいウォンバット親子にみんな夢中!
アンジャさんは撮影したウォンバット親子の写真を自身のフェイスブックで公開したところ、そのかわいらしさに多くの人が夢中になった。
タスマニア州ではたくさんのウォンバットが治る見込みのない疥癬(かいせん)に苦しんでおり、それにより命を落とすこともあるそうだ。
また、現在は保護動物のウォンバットだが、いまだ害獣だと考えて駆除しようとするケースもあるという。
アンジャさんは自身が撮影したウォンバット親子の写真を見て、少しでもみんながウォンバットに関心を向けてくれれば、としている。
ここに行けば会える!保護したウォンバットたちが所せましと動き回るウォンバットおばさんの店(フリンダーズ島) : カラパイア
References:The dodo / Facebookなど / written by usagi / edited by parumo