中国人はなぜ日本の水源を買うのか? 水ジャーナリストに聞いてみた (3/4ページ)

新刊JP

橋本:いくつかポイントがありまして、今後、気候変動によって雨や雪の降り方が変わってくるといわれています。その中で台風や集中豪雨への対策はより必要になるでしょうね。

また、現在進行形で雪溶けが早くなっています。本書で「スキー場の営業中止は雪不足のサイン」という項目がありますが温暖化の影響で雪が降らなかったり、早めに溶けたりしてスキー場が営業できなくなるような年は、水不足になります。夏場まで水がもたず、農作物への被害が出ます。

――雪解け水が早々に枯渇してしまうわけですね。

橋本:そうです。一昨年、利根川が渇水しましたが、原因はこれでした。冬場、水源のある群馬のスキー場では、2月に雪が降ってなんとかオープンしたのですが、3月になって暖かくなり、どんどん雪が溶けていきました。

また、今年は福井県で豪雪になりましたが、実はこちらも水不足が懸念されています。というのも、雪を溶かすために地下水を使うんです。地下水は年間通して14℃前後と温かいので。でも、そうすると、地下水が減ってしまい、さらに雪も溶かすので夏場まであるはずの水がなくなってしまいます。雪がたくさん降ったからといって、水不足にならないというわけではないということです。

あとは水源地の所有者が不明になっていて、そこに外国資本がやってきて水源を買っているというのも問題ですね。

――中国資本が水源地を買いこんでいるという話がありましたね。

橋本:広大な面積の土地が買われています。集落ができるレベルです。地元の不動産業者もメディアも知っていますが、それがオンエアされることはほとんどありません。

それはなぜかというと、中国資本が買いにきているという側面もあるんですが、反対に言えば、日本人がどんどん売っているということなんです。親から相続したけれど、自分は都会で暮らしていて、固定資産税もかかってしまうからいらないと考えている人が多く、需要と供給がマッチしているわけです。

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