中国人はなぜ日本の水源を買うのか? 水ジャーナリストに聞いてみた (4/4ページ)
――中国人はなぜ日本の水源を買っているんですか?
橋本:投資目的、開発目的のほかに住むことも想定していると思います。一時期、水を汲みあげて中国に持っていくという話も出ましたが、コストを考えると現実的ではない。。中国よりも日本の方がリスクは少ないし、中国の富裕層は現体制に対して相当強い危機感を抱いていますから。
――中国人の富裕層が中国から離れたがっているということですか?橋本:彼らは有事の時にも自分の一族が暮らせていけるように保険をかけるんです。そのリスクヘッジの一つとして北海道の広大な土地を購入している。
中国で、富裕層に、その一族が生きていける食料を作る用地と水源を見せてもらったことがあります。有事に備えて水と食料を確保しているのです。
――危機に備えているわけですね。橋本:彼らは中国で売られている野菜をまず口にしないですからね。自分たちが作っている物しか信用していません。
そういうニーズが中国人の側にもあったので、需要と供給のバランスがちょうど取れていた。まあこれは中国人が「買いこんでいる」というよりは、日本人が「手放している」というべきことだと思いますが。
(後編に続く)