多くの病気を招く肥満のもと 糖と脂肪の依存症の原因 (3/3ページ)
だが、何といっても現代の肥満の大きな要因と言われているのは、運動不足だ。フィットネスクラブやスポーツクラブは増加の一途だが、我々が運動不足になっているのは、スポーツをする機会の減少ではなく、車や電車、エレベーターなど、移動手段が発達し、体のエネルギーを使う代わりにガソリンや電気のエネルギーを使うようになったからだ。
「肥満が問題視されるのは、驚くほど多くの病気を招く可能性が高くなるからです。年齢とともに筋肉量や骨量が減り、重たい体を支える力も弱くなり、腰痛や膝などの関節障害を起こしやすくなる。また、高尿酸血症から痛風、脂肪肝や膵炎を促進させたり、あるいは心筋梗塞、脳卒中などの突然死の原因にもなります」(糖尿病専門医)
日本人には比較的小太りの人が多く、欧米人のように超肥満体の人はあまりいない。これは、日本人がもともとインスリンの分泌能力が低く、少し太ると糖尿病などになりやいことを意味する。そのため、肥満にはとくに気をつける必要があるのだ。
「現在、長期の体重減少と健康改善が唯一認められているものとして、減量手術がある。これは胃を小袋に分け小腸につなぐバイパス手術で、物理的に食べられなくするもの。また、欧米では空腹ホルモンのグレリンを下げるホルモン注射の開発も進んでいます」(前出・健康ライター)
とはいえ、まずは自分の努力によって肥満を解消したいものだ。