冠婚葬祭という四文字熟語の中にお葬式と結婚式が同居していることの違和感 (2/2ページ)
今回はガーナを取り上げたが、マラウイをはじめとするアフリカ諸国でもこの考え方が普通なのである。このような観点から、アフリカ諸国ではお葬式を催し物と捉えることにたいしての違和感はない。
またアフリカ諸国の結婚式は、人々による踊りながらの入場や、楽器の演奏などお葬式との類似点が非常に多い。そこで結婚式も催し物と捉えることは容易である。このようにアフリカ諸国では結婚式とお葬式を催し物として捉えているので、冠婚葬祭という文字の同居についても納得できる。
■冠婚葬祭という言葉
結婚式とお葬式を催し物として捉えているアフリカ諸国では、冠婚葬祭という言葉に違和感はなかったが、日本では幸せの代名詞である結婚式と悲しみの代名詞であるお葬式が同居する冠婚葬祭という言葉には少なからず違和感がある。この違和感は日本人が冠婚葬祭という通過儀礼に優劣をつけてしまったことが原因である。
日本の場合、結婚式とお葬式は優劣があってまったく違うものという考えが定着している。ただどちらも親族が集まるという面で共通点を見出すこともできる。共通点を見出すことができるということは、通過儀礼としての優劣は存在しないはずである。優劣をなくしてどちらも通過儀礼としての催し物と捉えることが、冠婚葬祭の意味を理解する近道になるだろう。