知られざるプロのプラモデル作り「プロモデラー」の裏事情
最近、注目を集めている趣味にプラモデルがある。といっても“ガンプラ”のようなコンテンポラリーなものではない。子供時代にプラモデルに親しんだ世代が大人になり、経済的余裕が出てきたため、当時は買えなかったミリタリーやSFメカや怪獣などのプラモデルをオークションなどで入手し、余暇の時間に作って楽しんでいるというのだ。いくつかの雑誌で特集され、マニアックな趣味として確立されつつあるようだ。
さて、そんなプラモデル業界には古くから専門誌が何冊か刊行され続け、プロモデラーたちが見事な作例が紹介している。もしかしたら“出戻りモデラー”にも、プロデビューのチャンスがあるかもしれない。そのあたりの裏事情を探ってみた。
まず、原稿料はどのように決まるのだろうか?
いかに速く見栄えがする作品を作れるか
「雑誌ごとに大まかな料金体系があって、それに安定度とか納期までの時間など編集者の査定が入って決まります。経験年数や年齢によって自動的に料金が上がることはありません」(ホビー誌編集者)
同じ料金ならどこまで作り込むかで悩みそうだが…。
「短時間でいかに見栄えのする作品に仕上げるかがプロの腕の見せどころでしょう。作品は雑誌に載って格好よく見えるのが理想です。印刷は3原色の掛け合わせで表現をしますが、それだとどうても黄色が綺麗に出ないので、塗料に蛍光グリーンを混ぜてやるなど、プロのテクも必要となってきます」(同・編集者)
では、プロモデラーになる近道は?
「一番確実なのは雑誌のコンテストに応募することです。編集部に持ち込みするのもいいでしょう。漫画に比べると敷居は低いと思います。フィギュア系なら有名原型師に弟子入りするのも早道です。ただし、職業としての道筋ができている業種ではないので、多分に“運”が左右します」(同・編集者)
締め切りが近づいたら3日くらい徹夜するのも当たり前の世界だという。プロを目指すなら、まずは体力作りから始めたほうがよさそうだ。