【ケース別】志望動機の書き方と例文 (2/4ページ)
◇転職理由と志望動機を結びつける
転職する際の志望動機として大事な要素があります。それは今回の“転職理由”が、応募する企業の“志望動機”につながっているかどうかという点。今の(前の)会社を「なぜ辞めたいか」という理由が、応募する企業で「なぜ働きたいか」という理由につながると、一貫性が出てより強いアピールになります。
たとえば、「営業職という仕事から事務職へ転向したいと思い、転職を決意いたしました」と転職理由を伝えたとします。一方で志望動機は「前職でも成長を意識して業務に取り組んできており、貴社の成長意欲が高い風土でチャレンジしたいと思い、応募いたしました」となると、それぞれにつながりがないのでアピールとしては少し弱くなります。
こうした場合は、志望動機を転職理由と結びつけ「貴社の事務職においては自身の営業経験を活かしながら営業の方が何を求めているかを理解し、営業事務として業務を円滑に進めていくことができると考え、応募いたしました」とすると、転職理由と志望動機がつながり、いいアピールになりますよ。
■NGな志望動機
続いて、よくない志望動機の書き方例についても教えてもらいました。
◇自分の思いだけを書き連ねている
「私はこんなことがしたいと思いまして」、「こんなことができると思っていまして」という、ひとりよがりの志望動機はよくありません。そのため、会社の情報(会社が重要視しているポイント、会社が求めている部分) も調べずに自分の思いだけを書くのはNG。「自分のしたいこと」や「自分ができること」が、会社が求めていることとマッチしているかが就職活動においては最も重要です。
◇会社のキーワードと自分の思いだけで終わっている
企業のことを調べてキーワードと自分の思いをつなげて書いただけでは、まだ志望動機の完成度は50%。たとえば「仕事を通じて自分を成長させていきたいと常に思ってきたため『ひとりの夢中が、明日を変える』という言葉に共感し応募いたしました」だと、誰でも言える志望動機となってしまいます。ここに自分なりの「体験」や「経験」を加えることで、志望動機は自分のものになりますよ。