寿命を縮める「危ない外食」最新版(1)ステーキランチの正体は「大腸菌付き人工注入肉」 (2/2ページ)
特に冷凍した状態で売られている豚カツは、そういう加工をしたものがほとんどです」
水にリン酸塩や増粘剤、増量剤を入れ、化学調味料や甘味料などで味付けした液を豚肉に注入し、2倍以上に増量したあとで冷凍する。
「肉に含まれる油も半分になっているので、サンドイッチなどに挟む場合には、甘味料のソルビットを添加して爽やかな甘みにしておけば、食べた時にジューシーでおいしく感じるんです」(小若氏)
インジェクションという手法は、今や定番化されており、精肉業界にとって、その存在は否定できない。
「ただし、加工肉を使ったメニューを扱う店には一つの大きな義務があり、それが『加工肉であることの告知』と『焼き方の徹底』です」
そう語るのは「知らないと危ない! ズルい食品 ヤバい外食」(永岡書店)の著者で食品安全教育研究所の河岸宏和代表だ。
「牛肉には、値段に関係なく、肉の表面にはO-157(腸管出血性大腸菌)などが付着しています。一方、内部には菌がありません。だから牛肉はレアでも食べられる。ところがインジェクターを使うことで、牛肉の表面上に付いた菌が肉の内部に入り込んでしまう。つまりレアやミディアムで焼いてしまうと菌が死滅せず、食中毒になる可能性が高まるんです」
そのため、加工肉を扱っている店舗では、厨房で中までしっかり火を通し、客に提供することが重要になる。