「若乃花」を芸名に使えない理由。相撲の伝統的な四股名「止め名」「出世名」とは? (2/3ページ)

Japaaan

両国の国技館通りを飾る「3代目 若乃花」の手形レリーフ

このように、同じ部屋や一門の中で番付が高い出世頭の力士が、その部屋や一門出身の横綱・大関・優勝経験者などの名力士の四股名を受け継ぐことがあります。その四股名を「出世名」と呼び、「若乃花」の他にも「朝潮」「小錦」「両国」などがよく知られています。

「出世名」を名乗ることは、非常に名誉なことです。しかし同時に、襲名した力士が引退後にタレントに転向する場合などには、由緒ある四股名ゆえ「芸名」として使用することが認められないなどの制約もあります。

このため、現在もタレントとして活動を続けている元大関・小錦はローマ字表記の「KONISHIKI」を旧芸名としていましたし、「お兄ちゃん」こと花田虎上氏も「若乃花」を芸名として使用することができず「花田勝→花田虎上」で活動することになりました。

あの「雷電為右衛門」も?「止め名」

そんな「出世名」に相当するような名力士の四股名であっても、様々な事情により慣例として襲名できなくなっている場合があります。これを「止め名」と言います。

例えば現在の貴乃花親方は、大関昇進に伴い、父で師匠でもある「貴ノ花」の四股名を襲名しました。しかしその後、貴乃花が引退して一代年寄となったために、以後他の力士が「貴乃花(貴ノ花)」を襲名することはできなくなっています。

また「出羽海」 のように、現在年寄名跡となっている四股名も、日本相撲協会の規約によって使用できない決まりとなっています。

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