「やる気スイッチ」は遺伝する!頭のいい子を育てるために親がやるべきこととは (2/2ページ)
この実験は絵を描くのが好きな幼稚園児を
A.「上手に描けた子には『よくできましたで賞』をあげます」と言って魅力的な賞状を見せ、お絵描きが終わってから賞状を渡したグループ。
B.賞状のことは伝えずにお絵描きをしたが、描き終わってから賞状を渡したグループ
C.賞状のことは伝えずにお絵描きをしたが、終わった後も賞状を渡さなかったグループ
の3つに分け、その後の経過を見るというもの。
数週間後3つのグループのうち「A」だけが、幼稚園の自由時間でお絵描きをする時間が減ってしまったという。
どのグループの園児たちも、もともとは自由時間にお絵描きをよくやっていたが、賞状がもらえることを知り実際に与えられたことで、「ただ、楽しいからやっていたこと」に「賞状をもらう」という目標が入り込んだ。そして、「お絵描きは『よくできましたで賞』をもらうためにやらなければいけないこと」だと無意識に感じたグループAの園児たちは、お絵描き自体への興味を失ってしまったと本書では結論づけている。
さらに知っておきたいのは、もともと興味のないことをさせるためにご褒美で釣るのは、もっと危険であるということ。子どもはとにかく早く作業を終わらせようとするからだ。
しまいには指示に従うだけでご褒美がもらえるクセがつき、指示待ち人間になってしまう。こうなってしまうと、発想力や意欲なんて全然育たない。
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本書では、「子どもが自主的に知的能力を伸ばしていくための子育て」をテーマに、親がすべきコミュニケーションや子どもの生活習慣、そして遊びや習い事についてまで、過去に行われた研究や実験の結果を踏まえて詳しく解説されている。
先述のように、子育ての大前提は、まず親が自分自身を知ること。そのための診断テストも掲載されているので、自身の子育てを振り返る意味でも参考にしてみてはいかがだろう。
(新刊JP編集部)