ひょっこりはんの「著作権侵害」で有名ベテラン作曲家に責任が被せられる!?

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ひょっこりはんの「著作権侵害」で有名ベテラン作曲家に責任が被せられる!?

 ブレイク中のお笑い芸人・ひょっこりはんのBGMが著作権侵害で告発された!?音楽素材サイトの「MusMus」(ムズムズ)が5月31日、同サイトが提供するフリー音源に関する著作権侵害について、サイト内のブログにて状況を報告した。

 同サイトの管理人によると、ひょっこりはんがネタのBGMとして流している楽曲は、同サイトに掲載されている「sonorously box」を“少し改変しただけのそっくりな曲”だという。そして楽曲の利用に際して求めている著作権表記や著作権表記をしない場合に発生する利用料の支払いがなく、さらには音源の二次配布や楽曲配信サイトでの販売も行っていると指摘。「当方が許可したものではありませんし、連絡もいただいていません。もちろん何ら報酬も受け取っていません」と強い調子で告発している。

「ひょっこりはんのBGM音源は4月4日から各配信サイトにて『登場ひょっこりはん』など計6曲が販売されており、着信用音源も用意されていました。ただ販売開始当初からネット上では『元ネタはMusMusの楽曲』との指摘もあったのです。今回、MusMusからの指摘を受けての措置なのか、レコチョクやiTunesでは当該楽曲の販売を停止。ひょっこりはん自身のアーティストページも削除されています」(音楽ライター)

 MusMus側では4月初旬にひょっこりはんサイドにコンタクトを開始し、5月末には楽曲の改編と販売について抗議を申し入れたものの、1週間経っても何ら進展がなかったことから、情報の公開に踏み切ったとしている。そんなひょっこりはんのBGMは、どのような形で楽曲配信に至ったのだろうか。

「配信サイトでの表記を見ると、作曲者としてひょっこりはんのほかにベテランアーティストである鈴木秋則氏の名前がクレジットされています。鈴木氏は数々の著名アーティストのライブサポートを務めた実績があり、作曲家としてもhitomiやTOKIO、AKB48といった人気アーティストに楽曲を提供。ひょっこりはんが所属する吉本関連ではロンドンブーツ1号2号の『HEY! SLOT MACHINE』を手掛けています。今回のBGMに関しては鈴木氏自身が4月4日に《宣伝。ひょっこりはんが“ひょっこり”するときのBGM制作しましたので是非》とツイートしており、吉本サイドとしてはあくまでオリジナルの楽曲という認識かもしれません」(前出・音楽ライター)

 ということは今回の件では、作曲者である鈴木氏がその責任を負うべきということだろうか。だが、ここで大きな疑問があると前出の音楽ライターが続ける。

「鈴木氏のツイートをさかのぼると、3月1日に打ち合わせでひょっこりはんと出会い、3月17日に楽曲の制作を完了したことが伺えます。しかし、ひょっこりはんのBGMは元旦に放送された『新春おもしろ荘』(日本テレビ系)でも流れており、著作権侵害は昨年からすでに始まっていたはず。鈴木氏は4月5日に『配信とかの商売にできる版の依頼を受けて作ったのよね、大人の事情で笑』とツイートしており、その『大人の事情』とは何なのか、大いに気になるところです」

 ちなみにMusMusの音源を著作権表記なしで使用する際の利用料はわずか2000円だ。改編したうえでの販売では別の契約が必要となるはずだが、わずかな金額を惜しんだのであれば、実にもったいない話ではないだろうか。

(金田麻有)

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