経営者が「一度は会っておけ」と言う社長が語る、ビジネスに必要な「正直さ」の本質 (4/4ページ)

新刊JP


でも、どんな森をつくればいいかわからないのに、みんな目の前の木だけ切らされている。そうなったら、木の切り方は間違えるし、色んな方向に木を切り出すし、どの高さに切ったらいいかわからないから、変な森ができあがります。

でも、「私たちがつくりたい森は、こういうものだよね」って見せてあげたら、目の前の木の切り方が決まっていくじゃないですか。
それを成すために、「どういうことを大事にしよう」というルールをちゃんと決めて、それを一人一人に理解してもらって、あとは背中を見せていくことが必要です。

――勝さんは営業として正直さを貫くことと、経営者として社員の方々と接するときの正直さで、違う部分はありますか?

勝:これは、ありません(笑)。私は365日360度、誰に見られても「勝友美」でしかないと思います。

一度、大学で講演をしたときに学生の子に質問されたんですよ。「勝さんが思う、自分でなければできないことって何ですか?」って。そのとき初めてそのことについて考えたんですけど「株式会社muse(ミューズ)の代表取締役です」って答えたんです。

それって私自身がそうであるってことなんですよ。
お店で一人のスタッフとして新聞配達の人から新聞を受け取っている時も、社員の前で経営者をやっているときも、お客さんと会っているときも、私は私でしかない。

どこかのシーンであったら「勝友美」が「勝友美」ではなく見える生き方ってすごくしんどいじゃないですか。だから、違いはまったくないですよね。

――最後にお聞きします。勝さんにとってスーツとはどういうものですか?

勝:色んな表現があるんですけど、「ダイヤモンドみたいなもの」かなと思っています。

ダイヤモンドって若い子が着けても、ちょっと大人っぽくて似合わない。でも、着けていけば似合っていくじゃないですか。
スーツも同じで、目標に到達したい自分がいて、でもまだ到達できていなくて。最初はフルオーダーのスーツって違和感があるかもしれないけれど、それを身につけることで、なりたい自分に追いつかせてくれるんです。

身の丈に合わないことをしていると、それが身の丈に合っていくってあるじゃないですか。muse(ミューズ)のスーツでもそれが良く起こっているのかなと思いますし、スーツは自分を何者にでもしてくれるものだと思いますね。

その日の気分に合わせて、しっかりとその時のなりたい自分にさせてくれる。ビシッと決まった光沢のあるネイビーのスーツを着たり、ピンクのスーツを着たりして、なりたい自分になれて心をちゃんと整えてくれる。それを総称すると「ダイヤモンドみたいなもの」かなって。

宝石はすごく人の心に影響を与えるし、着けた人をものすごく成長させてくれます。そういうふうに人に力と影響を与えてくれるものかなと思いますね。

(了)

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