スーツ型の作業着『ワークウェアスーツ』が好評のため個人販売開始! 商品性は悪くないがコンセプトには疑問。一体誰が買うのだろうか? (6/6ページ)
正反対に、“本物の”作業着を着て、がっつり重作業をしている作業員にも必要性はないだろう。また自分の仕事に誇りを持ち、さらに作業着が好きだというタイプにも、この服は必要ない。となると、この『ワークウエアスーツ』を着たいと考えるターゲット像がかなり絞られてくる。
例えば、
「本当はスーツを着てオフィスワークをしたかったのに、仕方なく、やりたくもない軽作業の仕事をやらされていて、仕事に誇りも持てず、現状に不満を持っている人」
とか、
「普段は客回りの営業職だが、営業しながら軽い作業もやり服が汚れることもあいため、あまり上質なスーツは着たくない」という人などである。
オアシススタイルウェアの女性開発チーム。
おそらく、ターゲットとしては、ネガティブな前者よりも、「作業を伴う営業職」という後者の方が有望に思えるが、そうした目的でこの『ワークウエアスーツ』購入を考えた場合、価格設定が問題になってきそうである。
この『ワークウエアスーツ』、スーツ上下セットが税別1万9800円~で、シャツは税別5000円~となっており、合計約2万5000円+税金となる。作業服を専門で売るチェーン店などで買えば、おそらく、この半額以下で、上下+シャツが揃えられるだろう。あえて、これを買うメリットをどう考えるか。そこが疑問である。
いずれにせよ、商品としては悪くないが、どうも開発コンセプトとターゲット像、価格設定がチグハグな商品であるように感じるのは記者だけだろうか。いろいろな意見が出ること自体、「話題性」と捉え、「全く話題性がないよりもいいる」とするポジティブな考え方もあるが、果たしてこの商品、今後どういう動きを見せるのか注目していたい。