有名人「下半身騒動」の始末書!(3)<特別寄稿作家・田崎健太>破天荒芸人・月亭可朝の遺言 (2/2ページ)

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 では彼は立候補して世に問うべきものがあったのか──彼の公約は「一夫多妻制の実現」と「銭湯の男女の仕切を外すこと」だった。もちろん、あえなく落選。

 そんな可朝の“健在ぶり”を示したのが、08年5月のことだった。50代の元交際相手にストーカー行為をしたとして逮捕されたのだ。

 釈放後、可朝は謝罪記者会見を行っている。報道陣から今の気持ちを歌で表現してほしいと求められて、「嘆きのボイン」の節でこう歌った。

〈♪可朝は7年間不倫してきて、その結果、警察に御用やで。7年間も嫁はんを裏切ってきたお仕置きや~、おまへんか〉

 往年のキレはなく、会見場には白けた空気が流れた。

 最後に会ったとき、彼にこう尋ねた。

「もうすぐ80歳になりますが、やり残したことはありますか?」

 すると可朝はにやりと笑ってこちらを見た。

「世の中にええ女がぎょうさんおるのに、それを残してあの世に行くわけやろ。まずはそれやな」

 月亭可朝こと鈴木傑が急性肺線維症で亡くなったのは今年3月28日だった。享年80──。

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