年上の部下の指導に悩んだら。接し方のコツ (2/2ページ)
◇人前では叱らないようにする
上司という立場である以上、場合によっては年上の部下相手であっても指導する必要が出てきます。この場合、人前で叱らないようにしましょう。叱る場合は、会議室などの2人になれる場所で指導・指摘することが重要です。またその際には、感情的にならずに淡々と処理するようにしましょう。
◇言いにくいことはルールとして組み込んでいく
たとえば「掃除をしてほしい」など、年上の部下に言いにくいことがある場合には、「グループ全体のルール」として作っていくといいでしょう。「毎週金曜の夜にはテーブルを片づけて帰りましょう」「朝の掃除当番は当番制にして、名前を張り出す」などです。このように年上に対して言いづらいことでも、全体に対してのルールという形にすれば、みんなが平等と感じるので言いやすくなります。
■年上の部下が指示を聞かないときの対処法
年上の部下が言うことを聞かないときは、「数」の力を使いましょう。年齢の力で相手(年上の部下)は対抗しようとしてきます。この場合、年齢ではもちろん対抗できませんし、上司というパワーだけでは言うことを聞かなくなっているので、「数」の力という別のパワーが必要です。
先に複数の人を巻き込んで味方につけておき、説得のときにみんなに味方になってもらいます。そうすると、「自分だけでは状況が悪い」となって、渋々言うことを聞いてくれるはず。ただ、これを繰り返しすぎると何もしてくれない状態になりやすいのですが、変に行動されるよりも何もしないでいてくれたほうが円滑に仕事が進むことが多いため、ある程度数で抑えることは重要といえるでしょう。
■相手を敬いながらも、年上部下を上手にコントロール
年上部下の扱いはなかなかデリケートな問題ですが、一緒に働く大切な仕事仲間。良好な関係を築いて、強力な戦力にしたいものです。上記を参考に、年上部下とも有益な関係性をぜひ築いてくださいね。
(文:織田隼人、構成:おぜきめぐみ)
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