問題:この浮世絵の赤や黄色は何で着色されている?浮世絵の色の材料ってどんなもの?赤・黄色編 (2/3ページ)
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鈴木春信
丹 Wikipediaより
紅口紅や着物など、日本人にはとてもなじみ深い紅色。ベニバナという植物の花から抽出される色材ですが、その抽出方法は大変手間暇がかかるもの。ベニバナの花を摘んで額を取り除き、花びらをすぐに水洗いし発酵させます。3日ほど発酵させると、赤くなります。その後すりこぎですりつぶして餅のようにまるめ、紅花餅(紅餅)を作るのです。浮世絵で使うには、その紅花餅を水に浸け、アルカリと酸で中和して布でこし、ようやく「片紅(かたべに)」と呼ばれる絵の具が完成します。以下の図では少女の着物の色と提灯の色が紅で摺られています。
春信「三十六歌仙 紀友則(部分)」大英博物館蔵
黄 藤黄(とうおう)雌黄(しおう)とも呼ばれる藤黄は、植物由来の色材です。東南アジア産オトギリソウ科のガンボージという木からとった黄色樹脂。着物の染料や日本画の顔料としてよく使用されるほか、皮膚病や外傷・火傷などの薬にも使われます。浮世絵の色材として紙上に摺る時には、温かみのある黄色に発色します。
下記の図の傘の黄色が藤黄です。