書の才能だけじゃない!能筆家・藤原行成の能吏としての才能がわかるエピソード (2/2ページ)

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しかし一方では、外祖父として権力を握るべく、道長が敦成親王を推していました。

行成、一条天皇に進言する

道長から、一条天皇に敦成親王を推すよう命を受けていた行成は、一方で一条天皇にも信頼され、敦康親王の後見として期待されている側近です。要するに板挟みの状態。

しかし行成は道長の命を優先。過去の天皇の例を持ち出し(光孝天皇)、敦成親王の東宮擁立を進言したのです。もっとも信頼する行成に諭された一条天皇は敦成親王への譲位を決定するのです。

この一件にまつわるエピソードは、行成の日記「権記」の寛弘8年5月27日の条に長々と綴られています。行成がどれほどこの件に苦心し、あちこちを奔走していたか、「権記」からよくうかがえます。

行成の進言によって敦成親王が天皇(後一条天皇)となり、藤原道長は外祖父として権力を盤石なものにしました。まさに行成の尽力あってこそ。能吏としての才能を窺えるエピソードです。

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