靴を脱ぎすてて、寝ころがり。少しの本を持って、木漏れ日を浴びる休日 (2/2ページ)
「ピンホールカメラの原理と木漏れ日は、一緒なんだよ」
緑道を散歩しながら、そう教えてくれた教授。小学校のときに、凸レンズを通した像が、逆さまになる実験をしたのを覚えてる人もいるかもしれない。
葉っぱと葉っぱの間の小さい隙間が天然のレンズとなって、太陽の形を反転させて地面に投影しているのが、木漏れ日の正体。
だから、皆既日食のときに差し込む光が三日月の場合、影も三日月の形になるそう。
「このまるは、太陽のまるなんだなー」と、なんとなく、ゆらゆらとゆれる木漏れ日を見るたびに思い出す。
公園の帰り道に、30年続いているという、ツバなしニット帽をかぶった店主の喫茶店に寄り道。これが、私の気に入っている散歩コース。
家に帰ると、ポカポカとした陽気が体の中にため込まれた感じがして、「あーまた1週間がんばろう」と思える。冒頭では、何も用事が見当たらない日に……なんて言ったけど、実はとても贅沢な時間。ぜひ自分だけのお気に入りの散歩道を探してみてほしい。
(写真・文:チェルシー舞花)
☆「くうねるところにすむところ研究室」は今回で最終回です。ご愛読ありがとうございました!