市川海老蔵が「麻央基金」を頓挫も世間の反応が薄い理由とは

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市川海老蔵が「麻央基金」を頓挫も世間の反応が薄い理由とは

 歌舞伎俳優の市川海老蔵が6月24日、昨年6月に乳がんで亡くなった故・小林麻央さんの遺志を継ぐ「麻央基金」の設立が、一部の批判により頓挫していると明かした。海老蔵は同基金について「やろうとすると余計なこと言う人もいるし」と言葉を濁していたという。麻央さんの生前の希望でもあった麻央基金。いったいどんな批判が寄せられているというのか。芸能ライターが説明する。

「基金に対する批判の多くは中傷レベルに過ぎません。たとえば同基金で集めたお金を海老蔵自身が流用するといった疑念や、ピンクリボン運動など既存の流れに合流しないことを目立ちたいからだと断じるイチャモンなどです。しかし根も葉もない噂ほど、論理的に否定することは難しいため、海老蔵が頭を抱えるのも無理はありません」

 ただ、実際に乳がんに関わる人たちの間からも、同基金について不安視する声もあがっているという。患者会との交流もある医療系ライターはこう指摘する。

「海老蔵によると、麻央さんの遺志は『乳がんで闘っている方、検査するか迷っている方。そういう方の光でありたい』というもの。その趣旨は実に立派で、最期まで戦い続けていた麻央さんらしいと言えますが、問題は予防と治療が一緒くたになっていることです。この二つは異なる次元にあり、一つの基金で両方をカバーするのはまず不可能でしょう。また、乳がん患者には自分が闘病していることを他人には知られたくないという人も多いことから、『闘病中の方に向けた基金』に対してイメージが湧きづらいという理由も。基金の設立は大仕事ですから、その分野に長けたブレーンが必要ですが、果たして海老蔵がそこまで具体的に話を進めているのかどうかも不明。現時点では『この基金に賛同します』との声があがりづらいのも無理はないのです」

 もし本当に実現するなら、恩恵を受ける女性たちは少なくないはず。ともあれ海老蔵には心ない批判には負けないでほしいと願うばかりだ。

(白根麻子)

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