砂嵐がすごいけど、今日も頑張る火星探査車キュリオシティ。おちゃめに自撮りしてみたよ。

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砂嵐がすごいけど、今日も頑張る火星探査車キュリオシティ。おちゃめに自撮りしてみたよ。
砂嵐がすごいけど、今日も頑張る火星探査車キュリオシティ。おちゃめに自撮りしてみたよ。

image credit:: NASA/JPL

 NASAの火星探査車キュリオシティは現在、火星の「ゲール」というクレーターを探索している。

 その実績は素晴らしく、2012年8月に火星に到着してから687日/668ソル(火星日)を稼動するよう設計されていたが、同年12月に無期限に延長された。

 現在火星は激しい砂嵐が吹き荒れているが、それでも元気にキュリオシティは活動している。彼はなんと、嵐が過ぎ去るのを待つ中セルフィー(自撮り)まで撮ってのけた。

 キュリオシティは地球の時間で2100日が経過した現在も作動中で、5億6000万キロ離れた場所で土壌の化学的解析を遂行している。

・がんばってる姿がけなげ。セルフィを撮るキュリオシティ

 キュリオシティはこれまで5年以上もの間、サンプルを収集し、実験を行ってきたが、その合間に時折セルフィーを撮っている。

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砂嵐の真っ只中にいるキュリオシティ。嵐はアメリカとロシアを合わせた面積を覆うほどだ
image credit:: NASA/JPL

 先端に高性能カメラ(MAHLI)が仕込まれた2.1メートルのロボットアームで撮影するのだが、どういわけかそのセルフィーにロボットアームは写っていない。

 NASAを懐疑的な目で見る陰謀論者や地球が平らだと信じる人たちにとって、「アームが写ってないから火星じゃない」とその事実を信じない。きっとカリフォルニア州のどこかにあるスタジオで撮影されたに違いないと思っているのだ。
 

・セルフィなのにロボットのアームが写っていない理由

 これについてNASAジェット推進研究所は簡単な解説を行っている。

 キュリオシティのカメラの視野は限られており、1枚の写真にはすべてが収まりきれない、あるいは収まっていたとしても、角度によっては若干変な感じになることが原因なのだという。

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32火星日目にキュリオシティのマストカメラで撮影されたマーズ・ハンド・レンズ・イメージャー
image credit:NASA/JPL

 このことは火星の風景を撮影する際の問題でもある。この問題を回避するために、カメラは異なる角度から何枚もの写真を撮影する。そして、それをエンジニアがフォトショップでつなぎ合わせる。

 これは人工衛星で撮影された月の写真で行われる作業と同じようなものだ。NASAが公開した動画を見ればわかる。

NASA Jet Propulsion Laboratoryさん(@nasajpl)がシェアした投稿 - 2015年 8月月19日午後12時15分PDT


 動画が示すように、カメラの位置を変える時にアームも動かさなくてはならず、枠の外に出てしまう。またアームが枠に収まっていても、そこは別の写真によって補われることが多い。

 そのために写真を見た人が困惑することになる。だがもしアームがたくさんそこに写っていたら、もっと困惑することだろう。

 エンジニアは注意深く写真をつなぎ合わせ、継ぎ目のない画像になるよう努めているのだが、ときおりおかしな画像になることもある。

 例えば以下の画像にはアームの影が写っており、さらにキュリオシティの下にアームのゴーストらしきものもある。

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ローアングルのキュリオシティ。アイオリス山の「バックスキン」で、火星1065日目にあたる2015年8月5日に撮影
image credit:NASA / JPL

 だがこれもまた72枚の写真をつなぎ合わせて1枚に仕上げたものだ。

72枚の写真をつなぎ合わせてある(※クリックで拡大表示)
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72枚の写真が1時間かけて撮影された
image credit:NASA/JPL/MSSS/Emily Lakdawalla

 セルフィーは大抵、新しい掘削地点に到着したときに、その記録として撮影される。写真撮影の手順は現在では自動化され、ここ地球上において同型の探査車を使い実験が精力的に行われている。

 何枚もの写真を撮影するためにいちいち命令を与えなければならないとしたら、撮影は非常に手間のかかるものになってしまうのだ。


・過酷な火星の環境でがんばるキュリオシティ

 これまで少なくとも7枚のセルフィーが存在する。いずれも似たような角度で撮影されたものだが、キュリオシティ自体の変化が目に留まる。

キュリオシティ、はじめてのセルフィ
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ダストカバーが閉じられた状態で撮影された初セルフィー。2012年9月7日撮影
image credit:JPL/NASA

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ピース谷とアイオリス山の間にあるアイオリス・パルスの砂地区画「ロックスネスト」。着陸からまもない2012年10月に撮影
image credit:JPL/NASA


 それは少しずつ埃に覆われ、火星の土に塗れつつあるのだ。哀れなことに、ホイールにも劣化が見られる。金属部分に穴が空き、徐々に大きくなっている。

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ゲールクレーターの中にあるアイオリス山の岩「マレー・ビューツ」にてセルフィー。2016年9月撮影
image credit:JPL/NASA

 こうしたセルフィーが写し出す姿には人情溢れる声援が送られている。ツイッターではキュリオシティや先代探査機が生き物であるかのように愛着を示す人がおり、大勢が旅の無事が祈っているのだ。

 がんばれ!キュリオシティ!
 キュリオシティを擬人化した漫画はよ!

 そんでもって我らが小惑星探査機「はやぶさ2」が「りゅうぐう」に到着した!おめでとう!はやぶさ2!


はやぶさ2 小惑星「りゅうぐう」に到着

References:Taking a Selfie on Mars – World of Indie/ written by hiroching / edited by parumo
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