惑星の赤ちゃんだ!史上初、惑星が誕生する瞬間を撮影することに成功 (3/4ページ)
「若い恒星の周囲のこうした円盤は惑星が生まれる場所ですが、これまでそこに惑星の赤ちゃんがある兆しを検出できたことは数えるほどです」とマックス・プランク天文学研究所のミリアム・ケプラー氏は話す。
「問題は、惑星候補のほとんどが円盤の中にあったことです」
だがPDS 70については新しい惑星を探す上で都合のいい特徴があった。原始惑星系円盤の半径が130au(1auは地球と太陽の距離)と大きいのだ。
PDS 70はK型主系列星であり、質量は太陽のそれよりわずかに軽く、それほど明るくもない。つまりコロナグラフ観測にはうってつけだということだ。
・「PDS 70b」誕生の瞬間

image credit:.eso
画像中央にある黒い円は、恒星の明るい光を遮り、他の天体を見えるようにする遮光円盤だ。くわえて、光の特定の波長を遮る特殊なフィルターも使用されている。
これを可能にしたのが、ヨーロッパ南天天文台の超大型望遠鏡に装着される「SPHERE」という惑星発見に特化した観測機器だ。
そのコロナグラフフィルターと偏向フィルターを用いることで、PDS 70の原子惑星系円盤のすきまを軌道する巨大な惑星が発見された――すなわち、おそらくはまだ物質を蓄積する過程にあるということだ。