「間違い歯磨き」が突然死を引き起こす(1)歯周病患者が増え続ける理由 (2/2ページ)

アサ芸プラス

あれと同じ。ただ、その状態が延々と続くと、やっつけきれなくなり、菌から逃げなきゃと、自分の骨を溶かして逃げようとする。それが歯周病で骨が溶けるメカニズムなんです」

 骨を溶かす細胞は破骨細胞と呼ばれ、通常、破骨が終われば骨芽細胞が新たな骨を作り、修復してくれる。だが磨き残しが積もり積もると、免疫はひたすら叩かれ続け、造骨細胞が力を発揮する時間がなくなってしまう。だから骨が溶け続けるというのだ。

 しかし‥‥骨が溶け続けるのに痛みを感じないのは変ではないか。

「例えば胃が痛くても、慢性化すると痛みを感じなくなるでしょ。それと同じで、仮に体の中に小さな炎症があっても、それが慢性的に続くと、重症化しないかぎり、自覚症状がなくなってしまうんです。だから歯周病の場合も歯茎からの出血はあるものの、痛みは数日で治まってしまうため、自覚症状が薄いというわけです」

 まさに、とんでもないサイレントキラーだ。

「「間違い歯磨き」が突然死を引き起こす(1)歯周病患者が増え続ける理由」のページです。デイリーニュースオンラインは、週刊アサヒ芸能 2018年 7/5号オーラルケア歯周病歯ブラシ歯磨きカルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
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