朝ドラ『半分、青い。』佐藤健の理不尽行動こそ北川脚本の真髄!?

日刊大衆

朝ドラ『半分、青い。』佐藤健の理不尽行動こそ北川脚本の真髄!?

 永野芽郁(18)がヒロインの鈴愛を演じる連続テレビ小説半分、青い。』(NHK)のストーリーが、ものすごいスピードで展開している。鈴愛と律(佐藤健/29)の恋に大きな動きがあったのだが、ここではまず、6月29日の放送回を振り返ってみたい。

 律の結婚を知った鈴愛は、自分が律からプロポーズされたときのことを思い出す。そして実家から届いた母親の手料理を食べながら、一人で寂しさを噛みしめていた。その頃、秋風(豊川悦司/56)は律に電話をかけて結婚について問いただしたのだが、律は鈴愛にフラれた事実を告げ、感情を吐露した。一方、鈴愛は結婚報告の手紙を頼りに、大阪に住む律の家を探していた。

 この放送回はフラれた側、つまり律の心境が描かれていた。ここまでの描写がフッた側、つまり鈴愛側から描かれていたのに対し、律の視点になりストーリーにグッと深みが出たのだが、この週は二人の恋の展開があまりに駆け足だったので、その流れも簡単におさらいしてみよう。

 律が鈴愛にプロポーズしたが、鈴愛は漫画家を続けたいという思いから結婚を断る。律は鈴愛のことをあきらめて結婚したが、鈴愛には今でも律に対する恋愛感情があり、律の結婚を知って意気消沈した。

 文章にしてみればただの“すれ違い”だ。だが、これこそ脚本家である北川悦吏子(56)の真骨頂。彼女が“恋愛の神様”と評されている理由も、ここにあるのではないだろうか。北川は“すれ違い”を描くことで、視聴者をドラマの世界に引き込んできたのだ。

■視聴者をイライラさせる北川マジックはまだまだ続く!

 北川が作り出そうとしているのは、ヒロインや登場人物への同情ではない。すれ違いからくる“イライラ”だ。SNS上では「鈴愛の気持ちが分からない!」や、「律も律で、あのタイミングでどうしてプロポーズしたの!?」といった、視聴者の批判的な声が多数、上げられていた。SNS上に並ぶこれらの言葉はドラマの感想というより、ストレスのあまりの愚痴や文句にしか見えない。すれ違いを多用して視聴者の心をひっかきまわす北川脚本のもやもや展開は、それだけ見るものをドラマに没入させることに、成功しているのだ。

 思えば北川のヒット作である『ロングバケーション』(フジテレビ系)や『ビューティフルライフ~ふたりでいた日々~』(TBS系)も、“すれ違い”で視聴者をでイライラさせてきた。しかしそれと同時に、恋愛の切なさと美しさを存分に感じられたのも事実だ。視聴者をイライラさせている『半分、青い。』もまた、恋愛の神様のワザを十分に味わえるドラマといえるだろう。

 とはいえ『半分、青い。』はまだ3か月も放送が残っている! これからも視聴者がイライラする場面は少なくないだろうが、それはなんとも切ない思いに心を震わせられる、贅沢な時間となるはずだ。鈴愛たちの恋と、その裏に見え隠れする巧妙な北川マジックに、今後も注目したい。(半澤則吉)

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