ディズニーシー大規模拡張に打って出たオリエンタルランドの焦りと勝算 (1/2ページ)
開園35周年を迎えた東京ディズニーランド(TDL)と東京ディズニーシー(TDS)からなる東京ディズニーリゾート(TDR)。その運営会社のオリエンタルランドが6月14日、TDSに2022年度までに過去最大の2500億円を投じるという新たなビッグ開発計画を明らかにした。
その発表によれば、TDSの西側にある駐車場を空き地にし、そこに『アナと雪の女王』、『塔の上のラプンツェル』、『ピーター・パン』などのディズニー映画の世界を再現したエリアを設けるという。また、アトラクション以外にもTDRで5番目となる475の部屋を持つ最上位のホテルも新設。拡張により年間500億円規模の売上高増加を見込む。
しかし、TDSではすでに'19年、ハンググライダー形のライドに乗って体験できる『ソリアン(仮称)』、'20年には『美女と野獣』のエリアなど新アトラクションの導入を計画している。それでもなおかつ新開発を決断した背景には何があったのか。
「TDRでは、'16年まで3年連続でチケットを値上げしている。'14年に大人1日券が6200円から6400円に、'15年で6900円、'16年で7400円といった具合です。これにより客の間では“高すぎる”との声が出ているのです」(経営アナリスト)
その上、80年代には1500万人前後の入場者だったTDRが、'13年、TDLとTDSで合わせてとはいえ3000万人を突破、その混雑ぶりに拍車がかかった。
「こうなると、人気のアトラクションだけでなく、飲食店もトイレも、どこもうんざりするほどの人、人、人で溢れかえる。人気アトラクションは休日で2、3時間待ちが当たり前。利用者のイライラ感はかなり強まっていた」(レジャー業界関係者)
それを象徴するかのように、日本版顧客満足度指数(公益財団法人・日本生産性本部調査)では'16年27位、'17年36位と急降下しているのが現状だ。
「好感度、満足度が下がるにつれて、もう一つ大きな問題、ライバルの昨今の奮闘が立ちはだかっているのです」
とはシンクタンク関係者。
まず、大阪に2001年にオープンした、『ユニバーサル・スタジオ・ジャパン』(UDJ)。