旭山動物園のオランウータン、わが子への気配りがはんぱない! (2/2ページ)
モカが手を出しているので、モカに握らせようとしているのです。母親らしい行動だと思いませんか。よくよくリアンの行動を見ていると、リアンはモカに対して決して過保護ではないのですが、気付かないふりをしながらモカが何をしようとしているのかをしっかりと見ているのです。
リアンが、母親としての愛情と責任をもって子育てをしていることを強く感じました。旭山動物園には何度も行っているのに、このような光景を見たのは初めてでした。いえ、きっと今までは気付けなかったのでしょう。
リアンはここでもモカが落ちてしまわないように、手を掴んでいます。人は言葉を話すことによってコミュニケーションを取りますが、オランウータンには言葉はありません。でも、お互いに何を考えているのかわかるのでしょう。なにかとても不思議な気持ちになりました。
飼育舎にいる時に、モカはリアンの背中を引っ張って、「運動場に行こうよ。」というような仕草をしました。すると、リアンはおもむろに立ち上がり、モカと一緒に塔の方へと向かいました。ちゃんと意思の疎通ができているのです。確かに、リアンはお母さんなのですね。そして、モカを大切に育てているのですね。
リアンとモカが塔を渡る様子を見ると、樹上生活をする動物だということがよくわかります。リアンが木の切れ端を道具として使っている姿には驚かされました。動画上で聞こえている鳴き声は、オランウータンのものではなく、隣の敷地で飼育されているシロテナガザルの鳴き声です。
時折、動物の行動を見て、「芸を仕込まれているんだな。」という声を聞くことがあります。そういう時には、動物たちは仕込まれた芸を見せているのではなく、それがその動物本来の動きだということを言ってしまいそうになります。
旭山動物園は現在夏期開園中ですが、冬季開園中には、厳しい寒さの中で活動するアザラシの姿など を見ることもできます。
(秒刊サンデー:わらびもち)