前ってなぜ「まえ」っていうの?当たり前に使ってる身近な言葉に隠れた由来
「ちゃんと前を見て歩きなさい!」
子供の頃からよく言われてきましたが、ところで、前ってなんで「まえ」っていうんでしょうか。調べてみると「目辺(ま・へ)」つまり「目の(ついている)側」だから「まえ」なんです。よく「目(ま)の当たりにする」なんて言いますよね。
つまり、目がついていたから「まえ」という訳ですが、もしこの理屈を魚や鳥に説明したら、身体の両サイドを「まえ」だと解釈してしまうかも知れません(笑)
余談ながら、現代では多くの場合、前とは「進行方向」「予め感覚的に決められた正面」を指すことを、今回調べて改めて認識しました。
身近な言葉に隠れた由来このように、日ごろ何気なく使っている言葉でも、完全な思いつきでもなければ、それぞれに必ず成り立ちがあるものです。
その成り立ちにも色々あって、例えば先ほどの「まえ」に対して「うしろ」はどうかと言えば、諸説ありますが「尾(お)」や「尻(しり)」のある側「お・しり」が訛って「うしろ」になったとも言われています。
その他にも「盃(さかづき)」は「酒+津(~の)+城(納まるところ)」で「酒の納まるところ」を意味したり、「お社(やしろ)」は「お+屋(家)+代(代わり)」で「(神様の)家代わり(の建物)」であったりなど、身近なところで昔からの言葉が息づいています。
興味が湧いたら是非とも身の回りを探して欲しいと思うのですが、「そんなの難しいよ」と言う方は、言葉をいわゆる「歴史的仮名遣い」に変換してみると、意外なヒントが見つかるかも知れません。
当たり前の事ですが、どんな言葉でも必ず最初に使い始めた人がいて、それが意思疎通のツールとしてコミュニティに共有され、定着していくまでには、様々なプロセスがあった筈です。
時代がどれだけ移り変わろうと、技術がどれだけ進歩しようと、人間社会がお互いの意思疎通によって成り立つ原則に変わりはありません。
身近な言葉がどんな時代に生まれ、どんな人々にどんな状況で使われ、どんな変化を遂げて来たのか、そんな事に興味を持って貰えたら、とても嬉しいです。
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